宇都宮市LRT(仮称)鬼怒川橋梁下部工(ニューマチックケーソン)現場見学会 開催報告

関東支部 栃木県グループ  
幹事・宮崎基浩(芙蓉地質(株))

 栃木県宇都宮市は、新設では我が国初めての試みとなるLRT(Light Rail Transit、次世代型路面電車システム)を2022年開業に向けて、現在、整備事業が進められています.軌道新設工事において、利根川支流鬼怒川横断部橋梁の下部工には、ニューマチックケーソン工法が採用されており、栃木県グループでは、2019年12月24日の午後、この工事を宇都宮市建設部LRT整備課のご厚意により見学させて頂きました.県内外から官庁・設計・調査・施工・大学と多岐にわたる分野から19名の参加がありました.
 最初に現場事務所にて宇都宮市建設部LRT整備課吉本係長よりご挨拶、事業概要の説明をいただいたあと、同課の清水技師、平野技師より、3渇水期(第1期2018.11~20.19.5、第2期2019.11~2020.5、第3期2020.11~2021.5)に渡る施工ステップ、ニューマチックケーソンの施工手順など工事概要について詳細なご説明頂きました(写真-1).
 次に施工現場に移動し、過年度下部工完了している橋脚については上部工施工状況(写真-2)、本年度下部工施工橋脚については、遠隔操作室において実際の掘削面の映像や施工状況の動画など(写真-3)、施工箇所では施工状況や掘削土の土質・地層等を説明頂きました(写真-4).
 栃木県内ではニューマチックケーソン工法の採用が多くないことから、参加者から終始活発な質問がありましたが、発注者・施工者より丁寧な説明をいただき有意義な見学会となりました.
 ご案内頂いた宇都宮市建設部LRT整備課、オリエンタル白石・中村・野澤・小平JVの各担当者様においては年末の多忙期にもかかわらずご対応いただき深く感謝申し上げます.

写真-1 講師による講演風景 写真-2 上部工見学の様子 写真-3 遠隔操作室の様子 写真-4 下部工見学の様子