「栃木県総合スポーツゾーン建設現場見学会」

地盤工学会関東支部 栃木県グループ
幹事 清木隆文 (宇都宮大学)

 栃木県では,宇都宮市西川田地内の栃木県総合運動公園と同公園に隣接する元競馬場や元運転免許試験場等において,「総合スポーツゾーン」の整備が平成27年から本格的に進められています.これらの施設は,2022年に栃木県で開催される国民体育大会を見据えるとともに,2020年東京オリンピックの開催に際して,海外からの選手団のキャンプ施設としての活用も期待されています.この整備事業では,約25,000人収容可能の陸上競技場(日本陸上競技連盟第1種公認)兼サッカー場(Jリーグ施設基準)が新設(2020年3月完成予定)されています.また,周辺にはウォーキングコースやサイクリングコースの整備が予定され,新武道館なども併せて建設されています.栃木県グループでは,栃木県県土整備部のご厚意で,令和元年7月12日(金)の14:00~16:00に,これらの大規模建物の建築,改修や造成を計画的に調和させた建設工事を見学する機会を頂きました.参加者は,県外からも含め15名でした.住宅会社からの参加もありました.
 はじめに,現場事務所において,栃木県県土整備部総合スポーツゾーン整備室の茂木様からご挨拶をいただき,大森様から事業概要を説明していただきました.その後,特定建設工事共同企業体の藤森様から新スタジアムの建設の流れ,基礎工事のための多点調査を短時間に高い密度で行う地盤調査車の活用とその調査結果から得られた地質層序,建物基礎と地盤改良について説明をしていただきました(写真-1).その後建設が進む新スタジアムの現場を見学させていただきました.2階部分へ向かう階段からスタジアムに入ると,目の前に広大なフィールドの土工と橋梁工事の様な観客席から屋根部分の工事が広がりました(写真-2).ちょうど屋根の膜を設置しはじめたところで,厚さ1ミリ以下の膜屋根ですが,東京ドームと同種の材料ということで,耐久性も十分であることが理解できました.
 この度の見学会を通して,地盤内を密に調査し必要な地盤改良が行われ重厚なスタジアムを支えていること,また,いざとなれば災害時の広域災害対策活動拠点にもなるなど,多機能なスポーツゾーンについて知る良い機会となりました.

写真-1 概要説明の様子 写真-2 参加者集合写真