薬液注入工法の設計・施工法および試験法に関する研究委員会活動報告会およびシンポジウム開催報告

関東支部 薬液注入工法の設計・施工法
および試験法に関する研究委員会
幹事 佐々木 隆光

 平成27年6月5日、地盤工学会地下会議室にて『薬液注入工法の設計・施工法および試験法に関する研究委員会』の活動報告会を実施いたしました。本研究委員会は委員長として末政直晃東京都市大学教授のほか26名の委員により、平成24年4月より3年間活動を行ってまいりました。主な活動内容は、前身である『薬液注入工法を用いた地盤改良技術の今後の展開に関する調査・検討会』(平成22~23年度活動)の結果を受け、5つのワーキンググループを設け、一斉試験や比較試験、最新のデータを収集・整理することにより、現状の課題を解決すべく取り組んでまいりました。
 研究活動報告会では、上記の成果として取り纏められた活動報告書を基に、各ワーキンググループよりその内容を報告いたしました。また、当日は薬液注入工法に関する最新の研究論文を委員会内外に募り、12編の論文に対して2名の査読者を設け、厳密な審査をし、採択となった論文をシンポジウムとして口頭発表していただきました。当日は、計92名の会員の方に参加いただき、本研究委員会の活動成果、シンポジウム論文に関する様々なデスカッションを行いました。最後になりますが、本研究委員会の活動にご協力いただきました各機関の方々、シンポジウム論文を執筆された方々に記して御礼申し上げます。

 
テーマ
活動内容
WG-1 薬液注入改良体の設計 薬液改良体の改良特性とその特性を反映した設計法に関する現状整理
WG-2 注入設計 特殊地盤における注入設計に関する調査・検討
WG-3 施工法と施工管理 品質の向上と施工トラブルを未然に防ぐ手法の調査・検討
WG-4 試験法 現行試験法に関する一斉試験と新しい試験法の検討
WG-5 沈下修正注入 沈下修正注入工法に関する現状の把握と留意事項の検討
WG-6 用語 薬液注入工法に関する用語・表現の整理
写真-1 末政委員長の開会挨拶 写真-2 委員会活動報告