「第2回若手会員交流会」開催報告

企画総務G 幹事
鎌田 敏幸(ケミカルグラウト㈱)

 学生会員や、若手技術者・研究者が直面している課題や近況について自由に意見交換を行う目的で、標記交流会を第7回地盤工学会関東支部発表会の若手交流セッションとして、平成22年11月4日(木)15時10分から大宮ソニックシティの601会議室にて開催いたしました。本交流会を開催することで、今後の会員同士のネットワーク強化を図ることも期待できます。
 当日は、57名の出席でコーディネータ(5名)とオブザーバーの港湾空港技術研究所の菊池幹事長、埼玉大学の桑野教授にも御参加を頂きました。
 鎌田(ケミカルグラウト)の開催に先立っての挨拶の後、若月氏(関東地方整備局)、渡邊氏(大林組)、菊地氏(大成基礎設計)、竹之内氏(鹿島建設)、石丸氏(電力中央研究所)の順に約5分間ずつそれぞれのコーディネータの自己紹介、所属する業界の仕事内容や位置づけ、現在行っている業務や直面している課題等の説明をして頂きました。その後、フリーディスカッションによる意見交換を行いました。意見交換会では、A(鎌田、若月氏)、B(石丸氏、竹之内氏)、C(渡邊氏、菊地氏)の3つのグループ分けを行い、参加者と車座になって意見交換を行いました。参加者の90 %以上が大学生ということもあり、どのグループにおいても参加者から「現在の業界に就職した理由」、「学生時代の勉強・研究が社会人になって役立つのか」等の質問が多かったです。その他の質問では、「就業状況(勤務時間、休日の取得、勤務地)」、「現場での仕事はどのようなものか?」等がありました。また、「卒業後の会員継続について」、「社会に出てからの英語能力の必要性」等についてディスカッションを行いました。さらに、途中からグループ分けもない形で、文字通り自由にディスカッションを行うことになりました。その際には、大学や企業の垣根を越えて意見交換が行われました。それぞれのコーディネータと少数の参加者が一つの議題に深く意見交換する形となりました。

 ただし、「参加者に占める学生の割合が多すぎる」、「グループ分けを行った際に話の切り出し方が難しく初めの間は沈黙があった」等のアンケート結果がありました。今後は、開催形態について若手社会人に的を絞る、事前申し込みをして頂く等の工夫をしながら、若手会員交流会を継続していく予定です。

 謝辞: 本交流会を開催するにあたり、当日の運営で第7回地盤工学会関東支部発表会の埼玉大学橘助教を始めとする運営スタッフに多大なるお力添えを頂きました。ここに記してお礼とさせて頂きます。

写真 意見交換会の様子