「宇都宮那須烏山線高瀬トンネル建設現場見学会の報告 」

 

地盤工学会関東支部評議員  
兼 栃木県グループリーダ幹事
足利工業大学 教授 西村友良

 平成22年7月23日(金)に主要地方道宇都宮那須烏山線高瀬トンネル(仮称)本体建設工事現場(栃木県那須塩原市)の見学会を開催しました。この現場見学会には,栃木県内外を問わず大学,官庁,建設会社,建設・地質コンサルトなどから24名の参加者がありました。参加者は,当日の猛暑に関わらず,工事発注者の栃木県および施工者の方々からの丁寧な説明に熱心に耳を傾けていました(写真-1)。今回見学させて頂いた高瀬トンネルは,総延長430m,片側1車線,計2車線の幅員もち,工期は平成21年6月から平成24年9月までの40ヵ月が予定されています。当日は,坑口から上半で160mあまり進んだ切羽を見学させて頂きました(写真-2)。現場の主要な地質は,第四紀の砂礫層で構成され,地山掘削は,長尺鋼管フォアパイリングによる先受工などを補助工法として,上半先進ベンチカット方式によるNATM工法で施工されていました。固結度の低い地山にトンネルを建設するため,切羽維持などに神経を使っておられる様子が伺われました。
 最後に貴重な現場見学の機会を与えてくださいました栃木県烏山土木事務所,JV(戸田建設,桜岡建設,松本工務店)の方々に書面をおかりして御礼申し上げます。

   

写真-1現場事務所におけるトンネル建設の概要説明風景  写真-2トンネル切羽における見学風景