「平成21年度 神奈川県地盤工学セミナー」開催報告

 

地盤工学学会 関東支部 神奈川G

森川嘉之(港湾空港技術研究所)

大塚 博 (応用地質株式会社)

 

開 催 日:平成21年11月27日14時00分から17時20分

場  所 :関東学院大学 関内メディアセンター(横浜市中区太田町2-23)

参加人数:42名(幹事除く)

プログラム:

講演(1)「造成宅地の耐震調査・検討・対策のケーススタディー−宅地造成等規制法改正に伴うわかりやすい実務例−」

安田 進 先生(東京電機大学)

講演(2)「古タイヤゴムチップを固化処理土に混合した新しい環境負荷低減型・変形追随性地盤材料の開発」

御手洗 義夫氏(東亜建設工業株式会社)

講演(3)「建物直下を通過するわが国初の超近接双設大断面トンネルの設計・施工技術 −新東名高速道路今里第一トンネル−」

名井 乃氏(中日本高速道路株式会社)

 

 平成21年11月27日14時から関東学院大学関内メディアセンターにおいて「平成21年度 神奈川県地盤工学セミナー」を開催しました。本セミナーは地盤工学会の活動を広く知って頂く目的で開催しており今回で3回目の実施となります。進行中のプロジェクトおよび昨今話題の多い防災、地盤環境とし、3人の講師の方々にご講演をお願いしました。

 第1講演の東京電機大学の安田先生には「造成宅地の耐震調査・検討・対策のケーススタディー−宅地造成等規制法改正に伴うわかりやすい実務例−」というタイトルで、実際の調査事例を基に、盛土造成宅地の抽出方法から調査・検討方法、対策までを分かり易く講演して頂きました。

 第2講演には東亜建設工業鰍フ御手洗氏をお迎えし、「古タイヤゴムチップを固化処理土に混合した新しい環境負荷低減型・変形追随性地盤材料の開発」というタイトルで、古タイヤチップを固化処理土の有効性(高い靭性、変形追随性、遮水性、リサイクル性)や、その将来性についてもご講演頂きました。

 第3講演には進行中のプロジェクトとして中日本高速道路竃シ井乃氏をお迎えし、新東名高速道路今里第一トンネルの実際の施工時の状況写真等を交えて、様々な問題に対しいかに対応し、竣工に及んだかをご講演頂きました。

 今回の参加人数は42人と第2回の参加者が25名に対し17名の増員であり昨年度よりも多くの方にご参加いただきました。また参加者の方々の講演内容への関心が高く講演時間一杯まで活発な意見交換がなされ、非常に良い会となりました。

 また、昨年同様、ご講演の間にポスターセッションを行いましたが、今年度は学生の方ばかりでなく、企業の方にもご応募いただきました。テーマは多種多様で、ご来場頂いた方のほとんどが足を運んで頂き、意見交換がなされていました。

 神奈川県グループでは、今後も、プログラムの内容や告知方法を工夫するなどして、本セミナーを継続・発展させ、多くの方にご参加いただけるようにと考えております。

  

写真1 講演会場の様子                 写真2 講演会場の様子

   

写真3 ポスターセッション会場の様子         写真4 ポスターセッション会場の様子