グループ活動状況

 
  薬液注入工法を用いた地盤改良技術の今後の展開に関する調査・検討会  

  ■趣旨:
 

 薬液注入工法に用いられる注入材には溶液型と懸濁型があり,さらにその中にもアルカリ系や非アルカリ系シリカゾル,活性シリカコロイドなどの多岐にわたる分類がある.このように多くの種類の注入材がある中で,発注者および施工者は改良目的に応じて注入材を選定することになる.

 現在,社会資本においては安全・安心の確保と長寿命化・ライフサイクルコストの縮減を目的として維持補修に整備の軸足を移しつつあるが,既設構造物が近接する狭隘場所や施設を共用しながら施工できる薬液注入工法はこのような維持管理時代に大きく貢献できる工法の一つと目されている.

 しかしながら,注入工法が多様である上に,注入材の耐久性や環境性に関する統一された見解がないために,工法・材料の選択に苦慮することが少なくない.薬液注入工法がライフサイクルコストとそのパフォーマンスに注目する維持管理時代の要請に応えるためには,耐久性・環境保全性・利便性・施工性などに関する統一された指標や思想,それらに基づく工法の分類が必要であると思われる.また,このような社会の要請に適うためにも,薬液工法の課題や今後の開発の方向性について今一度整理する必要があるだろう

 本小委員会は,薬液注入工法に関して多くの経験を有する方やその将来性を高く評価する方にご参集いただき,学会活動として主として学術的な観点から上記の問題解決に向けた一歩を踏み出すものである.

  ■活動期間
  2010年4月〜2012年3月 (2ヵ年の予定)
  活動概要

  (1) 薬液注入工法に用いる注入材・注入工法の現状把握と整理

  (2) 注入材の基本的性質による類型化と対応する性能に関する整理

  (3) 薬液注入工法による既存施設の延命化に関する設計・施工方法に関する検討

  (4) 薬液注入工法の課題と今後の方向性についての提言

 

活動状況

 
 平成22年度
 平成23年度
会議名
開催日
議事録
会議名
開催日
議事録
準備委員会
平成22年5月12日(水)
 
第6回委員会
平成23年5月27日(金)
第1回委員会
平成22年6月7日(月)
第7回委員会
平成23年7月27日(水)
第2回委員会
平成22年8月3日(火)
  PDF
第8回委員会
平成23年9月27日(火)
第3回委員会
平成22年10月5日(火)
第9回委員会
平成23年11月1日(火)
第4回委員会
平成22年11月30日(火)
第10回委員会
平成23年12月20日(火)
第5回委員会
平成23年1月26日(水)
第11回委員会
平成24年2月16日(木)
第12回委員会
平成24年3月28日(水)
第13回委員会
平成24年5月17日(木)
PDF
   
  ■グループ役員構成
 
委員長
末政  直晃
東京都市大学
幹事
佐々木 隆光
強化土エンジニヤリング(株)
委員
石井  裕秦
大成建設(株)技術センター
委員
稲川  雄宣
(株)大林組技術研究所
委員
今井  敬介
(株)グラウト工業
委員
江藤  政継
日特建設(株)
委員
小山  忠雄
地盤注入開発機構
委員
新坂  孝志
三信建設工業(株)
委員
高田  徹
(株)設計室ソイル
委員
中嶋  陽一
(株ケミカルグラウト(株)
委員
羽田  哲也
ライト工業(株)
委員
林  健太郎
五洋建設(株)技術研究所
委員
水野  健太
若築建設(株)
委員
安井  利彰
前田建設工業(株)技術研究所
委員
岡 憲二郎
日本基礎技術(株)
委員
鎗田  哲也
鹿島建設(株)
委員
西川 正夫
東亜建設工業(株)
委員
笠間  清伸
九州大学大学院工学研究院
委員
深田 久
(株)不動テトラ