特別講演会   「近年の洪水災害のメカニズムと減災に向けた先端研究の動向」

主催 公益社団法人地盤工学会関東支部
 日々ご清祥のこととお慶び申しあげます。さて、来る3月6日(月)の関東支部第2回評議員会の後、午後17時15分より、東京千石の地盤工学会館地下ホールにて、特別講演会を開催いたします。正会員、特別会員、学生会員の区別なくどなたでもご参加ください。内容は次の通りです。なお、講演会終了後、同じ場所にて簡単な懇談会を催します(会費1,000円)ので、こちらもご参加ください。
日 時
 平成29年3月6日(月)17:15~18:15
会 場
 地盤工学会 大会議室 (住所:〒112-0011 東京都文京区千石4-38-2)
題 目
 「近年の洪水災害のメカニズムと減災に向けた先端研究の動向
講 師
  山田 正氏(中央大学理工学部 都市環境学科 教授)
講師紹介

中央大学大学院(理工学研究科土木工学専攻)修了、工学博士
東京工業大学・防衛大学校・北海道大学を経て、1992年4月より現職
専門分野:土木工学、防災工学、水工水理学、流体力学、水文学、気象学

水文・水資源学会長、国土交通省「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」委員、(独)水資源機構「総合評価審査委員会」委員、東京都事業評価委員会「豪雨対策委員会」委員、(財)河川技術者教育振興機構理事 等を歴任。

主な著書:
・緑のダムの科学: 減災・森林・水循環, 築地書館, 2014 (分担)
・日本のかわと河川技術を知る―利根川,土木学会水工学委員会,2012 (分担)
・水文・水資源ハンドブック,朝倉書店,1997 (分担)
・Research and Practice of Hydraulic Engineering in Japan, Japan Society of Civil Engineers, 1994 (分担) 

講演概要
 我々は地上に落ちてくる雨のすべてを測ることは困難である。なぜなら、落下する雨粒は、樹冠の葉や枝、幹に遮られ、地面に到達するからである。さらに、土壌の空隙の不均一性や土壌の構成要素をすべて正確に知ることは事実上不可能に近い。このような本質的に不確定で不確実な情報の中で、決定論的に物事を捉えることには限界がある。私は確率論を導入することで、降雨の不確かさや堤防の土質の不均一性等の不確実性を、幅を持った情報として評価することで災害発生時のリスクを定量的に評価する手法を提案する。昨今の激甚化する災害に対して、人命と財産を守るためには、今後この不確実性を取り入れたリスク評価が重要になると考える。
定 員
 80名(定員に達し次第、締切らせていただきますので早目の申し込みをお願いします)
参加費
 無料
G-CPD
 1.0
 【問合せ先】公益社団法人地盤工学会関東支部
 TEL:03-3946-8670,FAX:03-3946-8699
 E-MAIL:kantouevent■jiban.or.jp ←■を@に変えてお送りください。

■JR山手線 巣鴨駅 徒歩10分■都営地下鉄三田線 千石駅(A4番出口)徒歩3分